作品詳細

酸素スル、春
在庫無し

酸素スル、春

川上亜紀

詩人の心が、暮らしを物語りに変える。

「ああどうしようああどうしよう」と思うにまかせない世界や自分にうろたえつつ絶妙な言葉のリズムと距離感でそれを笑いにしてしまう。夜に1人はぐれたようなあてどない夢が繰り返し紡がれ、それでいて生きていく明るい痛みに満ちた朝は何度でもやって来る。ふあんで、可笑しくて、不思議。こんな詩、川上亜紀しか書けない。―川口晴美

詩集
2005/02発行