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髙塚謙太郎

第70回H氏賞受賞

「詩」と「歌」が一体となって届けられる時、その「ことば」には新鮮な美しさが宿る。

髙塚謙太郎3年ぶり5冊目となる新詩集!!

書き下ろし、私家版詩集、ネット上で公開された「〈末の松山〉考」などを収録。
広い紙面のうえ、新しい構図で詩篇の解体と展開を試みた。

限りなく無意識にちかい意識のなかで、自由に飛躍する詩のことば。
読むほどに広がってゆく髙塚謙太郎の織りなすことばの美しさに、何度でも出会えるだろう。


「目次」

七竅
Blue Hour
HANNAH
花嫁Ⅰ
〈末の松山〉考
あ文字のいた夏(マイ・サマー・ガール)
Memories
花嫁Ⅱ


「背のすらりと、
抜けていく気がしたから。
思えばテレビの明るさ、静かさ、
暗さがこんなに女のひとのほつれて、
立ち姿が聞こえてくる。
水の溜まった視細胞はわたしは深く、
深さは、ひとかきで闇をやぶって、
映りこんでしまった手の白かった。
文面のまま、
春を待って
会いにくるとは。」

─本文より抜粋

詩集
2019/07/15発行
A4判 並製(PUR)小口折

『さよならニッポン』(2009年 思潮社)
『カメリアジャポニカ』(2012年 思潮社)中原中也賞、鮎川信夫賞ともに最終候補
『ハポン絹莢』(2014年 思潮社)中原中也賞最終候補
『sound & color』(2016年 七月堂)

2,750円(税込)