七月堂通信

2013年10月の記事

十月の新刊まとめ&十一月の新刊ちょこっと予告

 台風が二週連続で来襲した十月ももう終わり・・・深まる秋を感じる間もなく冬将軍が大股で近づいて来そうな今日このごろです。
 さて十月には安川登紀子さんの『長老の愛した女たちの季節』が完成しました。表紙絵は絵本作家の本間ちひろさん。おさげの女子高生が印象的な絵ですが、この女子校生、なんと著者の安川さんに瓜二つ。本間さんと安川さんの面識は無いのですが、詩を深く読み込んで絵を描いてくださっているので、こんな奇跡が起こるのだなぁと思います。うーんおそるべし絵描きさんの直感。またそこまで自分の雰囲気を言葉にのせることができる安川さんの詩人としての力もおそるべし、です。
 さてさて十一月には島田奈都子さんの詩集『からだの夕暮れ』が完成予定。先日めでたく校了となり印刷にまわす準備中です。これも素敵な一冊になりそうで楽しみですね。詳細はまた後日に。

No.0011 2013年10月31日 O

シロよ、フォーエバー

 七月堂の名物(野良)猫として訪れる人々に愛されてきたシロが亡くなりました。最近は本当に痩せ細り、ボス猫として明大前近辺に君臨し縄張りにやってくる若い猫をボコボコにしていた全盛期が想像もできない程にくたびれていました。もらえる餌はすべてもらい、食べすぎて戻すような猫だったシロが、全く餌に手をつけないようになり、よろよろと水だけ飲んでいる姿からそう長くはないかなぁと思ってはいましたが・・・
 先週、近所で野垂れ死にしているところを七月堂によって発見されました。シロが毎日のようにやってきたのは五年ほどの期間です。シロの老いっぷりからして十年以上は間違いなく生きた大往生だったと思います。人生(猫生?)の結構長い時間を半分飼い猫状態で過ごし、あげくきちんとしたお寺さんに供養までしてもらってお骨になったシロはなかなかラッキーな野良猫だったのではないでしょうか。シロよ、フォーエバー。そしてシロに睨まれて七月堂に餌をもらえなかった若い猫達が新しくやって来ることを願って。

No.0010 2013年10月15日 O

読書の秋に向けて新刊制作中!

 季節は着実に秋に向かっている空模様ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?夏は夏で体調管理、秋は秋で体調に気をつけて、なんだかんだで一年中気を抜けないのが人の一生というものでしょうか・・・秋の気配が七月堂通信にもセンチメンタルな影を落としますが新刊は鋭意制作中です!
 秋に刊行できそうな詩集は全て女性の詩集です。今のところ三冊が近々形になりそうですが、それぞれ趣が異なり、楽しんでいただける層も幅広くなりそうです。詩は伝記やエッセイ以上にその人の人生が凝縮されると最近思います。一番早く完成しそうな安川登紀子さんの詩集にはかなりディープに著者の人生が凝縮されてるなぁと感じます。なかなか濃い一冊になりそうです。表紙や挿絵は七月堂でよく描いていただいている素敵な作家さんにお願いしました。詳細は完成してからのお楽しみ、ということで!

No.0009 2013年10月02日 O