七月堂通信

2013年08月の記事

夏休みの思い出

お盆休みも終わり、世間はどこも本格始動といったところでしょうか。残暑に負けずに頑張りたいところです。(近年の残暑は十月ぐらいまで続いてるような気がしますが…)
私事ですが、夏休みは奥多摩に行ってきました。人生初奥多摩でしたが、中央線から続きで乗り換えといっても隣のホームへ移動という程度なので非常に行き易いですね。しかし自然が多くなって山が見えてきても車両がお茶の水あたりを走っている時と同じというのが不思議な気分です。
数ある行楽地の中で何故奥多摩に向かったのかというと、友人のI君が奥多摩にある日原鍾乳洞という場所を猛烈にプッシュしたからです。それはそれは言い過ぎなぐらい気分を盛り上げられたので、一度行かんということになったのです。しかし鍾乳洞はお盆休みが混雑のピークであり、I君が行った三月には三人ほどだったという観光客もバスを増発しないと乗り切れないという状況でした。自家用車で鍾乳洞に向かう人達もいるので、小さい山道は完全にパニック、双方向で通れない細い道には誘導のおじさんが立ってトランシーバーでバスの運転手と連絡を取りあい、なんとか反対車線と譲り合って車が通れるという感じです。その間乗客は冷房も効かないすし詰めの車内でただ耐えるのみ。もうこの時点で休暇とは何ぞや?という疑問に囚われはじめましたが、まだ件の鍾乳洞にたどり着く前です。まだあきらめるには早いのです。
しかしその件の鍾乳洞は、奥多摩での色々なレジャーの一環として来たらさぞ楽しいでしょうが、そこだけ目指して行くにはいかんせん地味なスポットでありました。そりゃあカップルでキャーキャー来たら楽しいかもしれませんが、野郎二人で暗くて寒いぐらい涼しい洞窟歩いてもだから何だという話です。I君に盛り上げられて一大スペクタクルを想像してしまっていたのも失敗でした。そして何より帰りの山道が行き以上にパニック。バス停でひたすら帰りのバスを待つ間、半泣き気味の子供、ぼやきながら何故か車で来たカップルに絡むオヤジ……ああ何でこんな所に来てしまったのか。これなら普段の生活の方が余程マシというものです。というか奥多摩駅近くの川でコンビニ弁当を食べて鍾乳洞行きのバスを待ってた時間が一番夏休みっていう感じがしたなぁー(泣)。
来年の夏休みは人の少ない場所でなんか良い感じのことがしたいなぁ、と思う今日この頃です。

No.0006 2013年08月24日 O

新刊進行状況と夏休みの予定

明るい遺書』『俳句航海日誌 清水昶句集』と追悼の要素が強い本が立て続けになった最近の七月堂ですが、今回はまた一味違った美しい詩集が印刷にまわせる段階までやってきました。峯澤典子さんの新刊『ひかりの途上で』です。まさしくそのタイトル通りの淡い光につつまれるような魅力があります。装丁はご本人の希望から非常にシンプルなものになっています。言葉にとても力があり、豊かなイメージを喚起するのでシンプルな装丁が良い、というのも納得です。完成にはもうしばらくかかりますが、発売をお楽しみに!
俳句航海日誌 清水昶句集』は吉祥寺が清水昶さんゆかりの地ということでジュンク堂書店吉祥寺様に置いていただいています。なにかといつもお世話になっていて感謝感謝の吉祥寺店様。コピス吉祥寺も非常に綺麗で楽しい場所ですので、夏休みのお出かけに是非是非お立ち寄り下さい。
ちなみに七月堂は8月12(月)から16(金)までお休みをいただきます。それでは夏休みまでもう一息頑張りましょう!

No.0005 2013年08月04日 O